企業の社員研修・講演
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大震災による原発事故の影響などにより、奇しくも日本社会の課題を先取りしてしまった南相馬。あすびと福島が運営する南相馬ソーラー・アグリパークを拠点とし、被災地の課題を自分事として捉え、自社の事業として社会課題にどう向き合っていくか、被災地のリーダーから学ぶ当事者意識とは、など企業のニーズに応じた社員研修プログラムを提供しています。今もなお爪痕が残る福島の被災地に身を置くことにより、企業そしてその社員の学びは、社会課題解決と利益創出を両立する新たなビジネスの礎となります。一方で、様々な企業、人材が被災地のリーダーと交流することにより、新しい発想や人脈へと発展する貴重な契機となります。
2014年2月から2015年12月までに、8社が1泊2日の研修を計40回行い、のべ1000名の企業社員の皆様が研修に参加し、学びを深めています。
なお、研修をコーディネイトするあすびと福島に対して供される対価は、福島の復興を担う次世代の人材を育成するための運営資金として充当されています。- 【福島・南相馬での学び】
- 〇新規事業の立案
高齢化率を20 年先取りしてしまった南相馬で成立する事業を立案することは、20 年後の日本全体で通用する事業につながり、企業の長期的成長に寄与します。企業リソースを活用することはもちろん、小さくても実行に移すことを重視し、事業立ち上げへの確実なステップと研修の場だけで終わらない行動変容を促します。
〇リーダーシップ開発
南相馬という課題先進地域で挑戦を続ける事業者、行政職員、政治家、NPO 等との議論を通じて、リーダーの志と対峙し、自分自身と比較します。先が見通せない状況で路を切り拓き、周囲を巻き込みながら物事を進める行動の源泉は何なのか。自らを内省し業務へのフィードバックを強く意識する機会によって企業の成長を支えるリーダーの育成に寄与します。
〇危機管理
東日本大震災という未曽有の災害の中、現場ではどのように行動し、被害を最小限に抑えようとしたのか。危機管理のあり方を今一度定義し直し、自社の経営活動に活かすことにつなげます。単なるノウハウではなく、危機管理を定義・実行するためにリーダーが持つべきマインドセットをベースに議論することで、業種に依存しない自発的な行動を伴う学びを提供します。
〇視野の拡張と内発的動機づけ
被災地でゼロから様々な取り組みを始めるリーダーのビジョンと新しい価値観に触れ、自分の価値観や思考を見つめ直します。これまでと違う視点から、働き方や仕事のやり方を振り返るきっかけを与え、非日常体験から刺激を得ることで業務に対する主体性を高め、モチベーションを高める効果が期待されます。
- 【具体的事例】1泊2日プログラム「被災地に自社のビジネスとして貢献する新規事業を考える」
- ※仙台駅集合・解散~仙台空港立寄り~貸切バスにて移動
(1日目)南相馬、相双エリア視察~南相馬ソーラー・アグリパークにて講義・グループ対話・発表~市内農家民宿へ移動~夕食・対話
(2日目)南相馬ソーラー・アグリパークにて講義~グループ対話~昼食~発表ポイント①視察
草木が生い茂る広大な津波被災地、点在する破壊された家屋、人気のない駅前商店街、震災から時が止まっている南相馬市小高区に身を置き、震災と原発事故の重みを体感します。
ポイント②講義
震災当時から現在まで、現地で行動し続ける様々な立場のリーダーによる講義。混乱の中、壁にぶつかりながらもリスクを負って一歩一歩進む姿勢は、受講生に「生きること」「働くこと」への本質的問いを投げかけます。
ポイント③対話
夜は農家民宿に宿泊。食卓を囲んだ後は引き続き、膝を付き合わせての対話。福島で感じた率直な気持ち、本音を畳の上でぶつけあい、チームの一体感を高めていきます。
ポイント④発表
1泊2日の最後は発表会。限られた時間の中でも必ず「自分たちに出来ること」をアウトプット。抽象論や発表のための発表を練り上げるのではなく、行動することを目指した具体的な言語化を試みます。
代表理事の半谷は、福島の復興に向けた人材育成の取り組みのほか、東京電力での新規事業、「オフィス町内会」などのソーシャルビジネス立ち上げなど、これまでの経験を講演させていただく機会もいただいております。
企業、教育機関など、ご関心をお寄せいただきましたら、下記問い合わせフォームよりご相談ください。
講演料についても企業研修と同様に、福島の復興を担う人材育成の運営資金として充当させていただきます。- 講演実績(一部)
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- ・メーカー部長クラス(東京)
- ・エネルギー企業課長クラス(東京、名古屋)
- ・メーカー女性管理職(東京)
- ・運輸関連企業管理職(千葉)
- ・国家公務員(埼玉)
- ・大学生(東京、福島)
- ・高校生(福島、宮城)
- 講演テーマ(一部)
- 【大きな志と小さな実績の積み重ねで「あすびと福島」をつくる】
【志はソーシャル、仕組みはビジネス】
【高校生の今だからできる、もう1つのこと】