「食べる通信」編集長が南相馬に集結!日本食べる通信リーグ会議レポート

  • 高校生
  • 2016.12.6 Tue
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11月28日(月)の開所式を終え、地域の交流拠点として新たなスタートを切った
南相馬ソーラー・アグリパークの新センターハウス。
初めての週末となった12月3日(土)は、「全国食べる通信リーグ会議」が開催されました!

 

「食べる通信」とは、食材付きの情報誌。

2013年、岩手県花巻市で始まった「東北食べる通信」を皮切りに、

四国、北海道など全国各地へと広がっています。

 

3ヶ月に1度のリーグ会議では全国の編集長が一堂に会し、各誌の編集部の情報・
ノウハウ共有などが行われています。

 

今回はあすびと福島が発行元となっている「高校生が伝える ふくしま食べる通信」
の高校生編集部も日々の活動報告を発表したほか、全国の熱意にあふれた編集長らに
刺激を受ける1日となりました!

 

見つめなおす、「食べる通信」にかける自身の思い

今回のリーグ会議でホストを務めたのは、おとなり相馬市の「そうま食べる通信」
「高校生が伝える ふくしま食べる通信(こうふく通信)」。

食べる通信を購読する一般参加者を含め、全国各地から50名以上もの方々が集まりました。

 

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今や全国37誌まで広がった「食べる通信」
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南相馬市内はもちろん、九州・四国からの来場者も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日間にわたるリーグ会議の1日目は、新規創刊を希望する団体によるプレゼン、
各誌の活動報告などが行われます。

 

あすびと福島 代表理事の半谷からは「高校生のためのオープンスクール(現 高校生あすびと塾)」に
参加していた高校生の思いから「こうふく通信」が生まれた経緯のほか、
オープンしたての新センターハウスで受け入れられる喜びと歓迎の意を述べました。

 

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リーグ会議のはじめは新規創刊プレゼンから。「cocochi 食べる通信fromやまなし」と
「かごんま食べる通信」の2団体より、創刊にかける思いが語られました。

 

全国の編集長たちは、収益性や継続性、情報誌のクオリティなど、これまでにも
多くの困難を乗り越えて発刊してきました。編集者、発送業者としての経験は
ゼロからのスタートながら、七転び八起きで日々運営している団体がほとんどです。

 

新規創刊プレゼン後の質疑応答では、経験者である編集長たちから多くの指摘が投げられます。
なかでも収益化の難しさはネックとなるところ。

 

「収益化の難しさは承知だが、何より自分がやりたいこと。生産者のことを知りたいし、それを伝えたい」

 

と、熱意の込められた創刊への思いが語られました。

 

真剣な表情で聞き入り、うなずく高校生たち。
大人たちの決意の表情を前に、高校生編集部員たち自身も、
みずからの思いを見つめなおすきっかけになったのではないでしょうか。

 

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「共感と参加」さらけ出すことで伝わる思い

続いては「東北食べる通信」編集長・高橋博之さんによる「共感マーケティングセミナー」。
高橋さんの著書「都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡」は、高校生編集部員たちも読了済み。

憧れの大人との対面です。

 

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「大切なのは共感。食べる通信は共感する人が応援者になり広がっていく。
共感してもらうには、自分をさらけ出すこと」(高橋さん)

 

著書のなかでも語られていた「共感と参加」をテーマに、

どのように食べる通信が広がり、いかなる価値をもたらすのかが語られました。

 

経験に基づく確信を持った強い言葉と、気さくな雰囲気。

比喩を用いた表現も分かりやすく、「なるほど」と思わず頷きながら聞き入ってしまいます。

 

その後に行われた各誌からの編集長プレゼンでは、各誌の活動報告が行われました。

 

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魅力的な編集長たちが、この3ヶ月を語ります
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そうま食べる通信 菊地基文編集長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高校生編集部員たちも3分間という限られた時間のなかで、

自身の学び、心境の変化や将来の展望などを語りました。

 

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「もともとはCAを目指していたけれど、梨農家である実家を取材したことで、
農業経営を学びたいと思うようになった」

 

「こうふく通信を通して、相手の話を聞くこと、それを言葉にして伝えたり、

発表することについても学ぶことができた。そして何より、福島を好きになった」

 

2年生の菊地さんが1年生それぞれに話を振りながら、上手にまとめてくれました。

 

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将来の夢を語る渡辺瑠奈さん
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全体を取りまとめて進行する菊地薫乃さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっていることの報告や生産者に聞いたことを、そのまま「報告」することは簡単です。
しかし、こうふく通信を通して感じたこと、得たものは、自分自身の心に問いかけ、
言語化しなければ相手には決して伝わりません。

 

話すときの表情、言葉の選び方、間のとり方によっても、伝わり方は変わるもの。

高校生あすびと塾で学ぶ「伝え方」も意識しながら、まぎれもない自身の思いをさらけ出す姿に、
会場からの「応援」が大きな拍手が返ってきました。

 

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やりきった表情の編集部員(左4名)と広報部員(一番右)
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最後は全員で集合写真!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各誌の編集長の方々からも「高校生とは思えないくらいプレゼンが上手」とお褒めの言葉をいただき、
「こうふく通信」を通した高校生の学びは、決して「食」や「農業」の分野にとどまらないのだと実感します。

 

来週末には、いよいよ冬号の取材。高野紗月編集長(福島高校2年生)が取材交渉からやり遂げ、
川俣のブランド地鶏「川俣シャモ」を特集します!

 

生産者さんの思いと美味しいシャモをお届けできるよう、
今回の学びを活かして頑張ってくれることを期待しています。

 

※冬号のお申し込みは下記より受付中です!
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