”あすびと”へ向かって前進する高野紗月さん
福島県福島市の県立福島高校を卒業した高野紗月さん。
「あすびと塾」そして「高校生が伝えるふくしま食べる通信」メンバーとして、しっかりとバトンを引き継いでくれた彼女。4月からは山形大学に進学し、自分の夢と真剣に向き合っています。
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自分にとっての「あすびと塾」や「高校生が伝えるふくしま食べる通信」
「あすびと塾」は自分の将来について本気で考える場でした。自分の意見を発表するために、何となく思っていることを言語化することが繰り返され、自分自身の頭の中もクリアになっていった気がします。学校を問わず、福島県内のいろいろな高校生が集まるので、いつもの学校の雰囲気とは全く異なるものでした。たとえ毎日一緒にいるような関係でなくても、誰もが真剣に自分の意見に耳を傾けてくれることが嬉しく、毎日会っている友達なら逆に恥ずかしくて話せないような将来のことについても、安心して話せる環境がそこにはありました。あすびと塾があったから自分がここまで成長できたと感じています。
「高校生が伝えるふくしま食べる通信」は、1年生から携わりました。毎回毎回が真剣勝負で、取材を通して人との接し方・話し方はもちろん、関わらなければ知ることができなかった福島の素敵な場所、人に出会うことが出来ました。日常ではできない経験が沢山でき、インプットだけでなく、アウトプットする場も多く、それを重ねていくことで自分の「表現する力」につながったと思っています。
自分自身の夢、福島との向き合い方
私は、実家がきゅうり農家なので、そもそも農業に関心はありました。食べる通信の活動などを通して、福島の一次産業を、若い世代でどうにかしていかねばという想いが芽生えています。将来的な展望としては、まだ漠然とはしていますが、この福島で地産地消を促し、食料自給率を上げていくことを目指したいです。そこで鍵になるのが「意思のある消費者」の存在で、意思のある消費者を増やすことで、生産者側の意識も変わると思っています。食べる通信のように、消費者に対して訴求をする働きかけを何らかの形で行い、生産者と消費者がうまくつながることができるシステムを創っていくのが私の夢です。まだ興味のある分野が多く、絞り切れてはいませんが、将来的には福島に帰って、福島の農業に真剣にかかわっていけたらと思っています。
そのために、大学時代をどう過ごせばいいか。
まだまだ自分にはスキルが足りません。どんどん経験を重ねることで、自分のスキルアップにつなげる大学生活にしたいですし、留学プログラムも利用しながら、ローカルも、グローバルも経験して自分自身を高めていきたいです。そして、大学生活でいろいろな大人の話を聞いて、消化して、さらに表現できるようになりたいです。
大学生になって数か月が経ち、「やる気のある人はどんどん進んでいく」と感じます。自分としては流されず、目標に向かってやれることをしっかりとやっていくのみです。一方その逆も然りで、周りがそのような(前向きな)環境でないとしたら、自分が自ら周りを変えられる、巻き込める人材に成長していけるよう努力をしていきたいです。