福島・南相馬の「いま」からの学び
2022年4月5日(火)~6日(水)、京都の同志社大学新島塾2期・3期生18名を福島にお迎えしました。
同志社大学新島塾とは、所属学部の専門領域を超え、幅広い学びを高めていくプログラムです。
いまの福島をみて、地元のリーダーの話を聞く中で、塾生たちはどのような気づきを得られるのでしょうか。
同志社大学新島塾福島フィールドワークは、事故を起こした福島第一原子力発電所が立地されている町からスタートしました。
11年が経っても住宅の前に未だにバリケードが置かれた状況や、ようやく除染や解体撤去が動き出した商店街の様子に
塾生たちの言葉数が少なくなります。
事故を起こした福島第一原子力発電所から直線で約2キロの場所で再びバスから降りた塾生たち。
あすびと福島代表の半谷の説明に耳を傾け、黒いフレコンバックが積み上げられている様子を言葉少なく見つめていました。
「避難指示区域」の現実を目の当たりにし、自分事のように苦しそうな表情になっていた塾生たちでしたが、
福島第一原子力発電所から北上し、動き出した請戸漁港に泊めてある船を見たときの表情が明るくなったことが印象的でした。
この福島フィールドワークでは、福島沿岸部を体感するとともに、あすびと福島の代表 半谷も含めた3人の地元リーダーの
取り組みと想いにも触れることも大切な時間です。
5年間避難指示が出され、一旦、人口がゼロになった南相馬市小高区で事業を起こしている「小高工房」の廣畑さん、
「小高ワーカーズベース」の和田さん、そしてあすびと福島代表の半谷が取り組む活動と思いを聞き、対話が進みます。
塾生たちの事前の調べ学習ときの疑問を投げかけ、3人の活動の想いに踏み込みます。
体感し、実際に活動している人たちの想いに触れることで他人ごとから自分ごとへと理解も進んでいきます。
福島フィールドワークの締めくくりに一同が輪になり、自分の学びと沸き上がる想いを伝えました。
「
18名がそれぞれの感性で学び、自分の学びに向き合っていた2日間だったようです。
「自分と対話することが大事である」など自分の想いを言葉にする姿勢が印象的でした。
この福島フィールドワークの記念に塾生たちの植樹をしてもらいました。
記念植樹が大きくなりますように。
同志社大学新島塾の塾生の皆さん、また福島でお会いできることを楽しみにしています。