再生可能エネルギー「サマースクール2015」レポート(8月8日開催)

  • 小中学生
  • 2015.8.9 Sun
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パソコンを分解して仕組みを知ろう!

みなさんは、自分の身の回りにあるパソコンや電子レンジ、
掃除機の中身がどうなっているのか知っていますか?

 

8月8日(土)開催の「パソコンを分解して仕組みを知ろう!」では、
身近な電子機器の中身を分解することで、その仕組みや一つ一つの部品に
込められている技術力や工夫を学びます。

 

東芝さんにご協力いただき、4人の分解博士が
今回のワークショップのため、南相馬にきてくださいました!

 

分解ワークショップでは、まず「分解」という言葉の意味を分解博士から
教えてもらいました。
そもそも「分解」という言葉は、「分ける」と「解る」を組み合わせてできた言葉だそうです。

 

子どもたちにとって、分解とは自由に部品をはがしとっていくイメージですが、
それは分解ではなく、「破壊」になるとのこと。

 

しっかりと言葉の意味合いの違いを分かってうえで、分解スタートです!
初めてドライバーを使ってネジを外していく子どもたち。
大きなカバーが取れたときは、思わず「おーっ!」と歓声が上がります。

 

分解博士たちはそんな子どもたちの反応と、分解で出てきた部品を見ながら、
その部品に込められた技術や工夫ををマンツーマンで解説していきます。

「液晶の画面は、液体と結晶が組み合わされてできたものなんだよ」
「みんなが勉強しすぎたとき、頭が熱くなったりしない? パソコンも同じでね。
熱くなっちゃうんだ。だからこのファンの部分で、冷やす仕組みがついているんだよ」

 

博士たちの丁寧な説明に、最初は難しいなあという顔をしていた子も、
徐々に引き込まれて、真剣な顔つきに。
分解一つとっても、時間が経つにつれ、じっくり分解していく子、
大胆に大きなパーツから分けていこうとする子、自分のお目当てのパーツにたどり着こうと
する子など、それぞれに個性が出てくるのが印象的でした。

 

さて、思い思い分解した後は、部品の答え合わせクイズと
部品のリサイクルの仕組みを学び、今回、分解したパソコンに感謝しながら、
全員で部品の分別を行いました。

 

しっかりと分別することで、パソコンとしての寿命を終えた部品たちが、
エレベーターや洗濯機のモーターの磁石で生まれ変わるんだそうです。
こうやって限られた資源を無駄なく利用しているんですね。

3時間のワークショップ中、子どもたちは一回も集中力を切らすことなく、
夢中になって手を動かしてくれました。
一緒に参加した保護者の方も、お子様と一緒に楽しんでくださいました。

 

ワークショップ後の感想では、
「蛍光灯を割らないでとるのが難しかった」
「パソコンにネジがたくさんあった。キーボードを分解すると、たくさん部品があった」
「全てのパーツをばらしきれなかったのが悔しい。目指せ、コンプリート!」

など、またワークショップで分解に挑戦したいという感想が寄せられました。
夏休みの特別な体験となったようですね。

 

ぜひ分解博士が南相馬に戻ってきてくれること楽しみにしていましょう!

参加者のみなさん、東芝のみなさん、ありがとうございました!

 

                

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