【レポート】第5回再エネ体験教室

  • 小中学生
  • 2016.8.12 Fri
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太陽の力だけでクッキング!ソーラークッカーを作ってみよう

6月に開始した「南相馬市再生可能エネルギー普及啓発事業 再生可能エネルギー体験教室」の第5回目は、8月11日(木)にソーラークッキング教室を開催。西川豊子先生をお招きして、さんさんと照り付ける太陽の光を活用しながら料理しました!

まずは西川先生と一緒にソーラークッカー作り。ダンボールにアルミホイルを貼り付け、はがれないように縁をテープで囲みます。次に切込みを入れて組み立てていきます。

 

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ポイントは下の面がテーブルから30度ほどになること。角度がつきすぎるとうまく太陽光が集まらないようで、西川先生にチェックしていただきながら位置を決めていきました。太陽の反射する角度に応じて、季節ごとに調整すると良いそうです。穴をあけて結べば、中心に太陽の光が集まる手作りソーラークッカーの完成です!

 

小学生のところには高校生ボランティアがお手伝い。

上手に光を集めれるよう調整をしてくれます。

 

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続いて食材の準備です。今回調理するのは、福島で採れた新鮮なとうもろこし!まずは黒いアルミホイルに包み、「オーブンバッグ」という専用の透明な袋に入れて口をしばります。
袋の中の空気は抜かず、中でとうもろこしが温まるように・・・。先生の手順をしっかり見ながら準備しました。

 

さて、いよいよ外に出てソーラークッカーの設置です!作ったソーラークッカーを太陽の方向に向け、網の上にとうもろこし入りの袋を置きます。天気が良ければ、このまま1時間も待てばおいしく食べられるそう。どんな仕上がりになるのでしょう?

太陽の力で作れる、あんなものこんなもの!

外に出ると気になるのは、色々な形のソーラークッカーたち。西川先生が用意してくださったクッカーは、発泡スチロールに模造紙を張り付けた手作りサンドライヤーから、中に鍋を入れる大型のサンオーブンまで様々です。

「天気が良ければ、40分でごはんも炊けますよ。蒸らしがいらないから、普通に炊飯器で炊くよりすぐに食べられることも」

そんなお話に、改めて太陽のパワーを感じました。

西川先生が仕込んでくださっていた料理は他にもあります。チョコチップの入った菓子パンを7㎜ほどにスライスしたものを、サンドライヤーに入れて約2時間。熱を逃すために後ろにあいた穴からは、美味しそうな香りがしてきます。

 

あけてみると、サクサクのラスクの出来上がり!「おいしい!」という声があちこちであがります。あっと言う間になくなるほどの大人気でした。

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とうもろこしの出来上がりを待つ間は、室内で西川先生が今までに作った料理の写真を見たり、海外でのソーラークッキング教室のお話を伺いました。

みりん干しや煮込みハンバーグ、鍋ごとプリンなど、そのレパートリーは尽きることがありません!「72度でたんぱく質が固まるので、ゆでたまごから始めてみると簡単です。さらに80度で、でんぷんが糖に変わります。太陽の力でゆっくり加熱するので、甘みが出ますよ」と西川先生。太陽の熱を利用して、様々な料理を作れることが分かりました。

 

火や電気がなくても、ソーラークッカーにお任せ!

さて、とうもろこしを置いて1時間ほどしたところで、そろそろ完成した様子。袋の中のとうもろこしを触ってみると、とても熱くなっていました!食べてみると、しっかり火が通っています。「おいしい!」という声と笑顔が見られました。

その他に西川先生が仕込んでくださったパン、ごはん、ケーキなどは、どれも太陽の力だけとは信じられないようなおいしい仕上がり。サンオーブンで熱したソーセージもパンにはさんでいただきました。

 

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今回作ったソーラークッカーは、火や電気がないところでも太陽さえあれば使えます。太陽のエネルギーには多くの可能性があるのだと美味しくとうもろこしを頂きながらしみじみと実感しました。

今回の教室での学びを生かして、今後もいろいろな料理にチャレンジしながら太陽の力を活用してみてもらえれば嬉しいです。

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