志を実現するために磨きたい、「伝える力」
9月22日(木)、福島市にて高校生のあすびと塾を開催しました。
福島県内の高校生を対象にした「高校生のためのオープンスクール」としては通算26回目となります。
今回は浜通りの南相馬市や中通りの伊達市・福島市などから、高校生8名が参加。
スクール立ち上げから関わってくださっているスペシャルアドバイザーの枝廣淳子さん、
あすびと福島代表の半谷栄寿と共に、志を実現する上で重要な「伝える力」について多く学ぶ半日となりました。
仲間づくりは「自己紹介」から始まっている
あすびと塾では、毎回はじめに「チェックイン」という場を設けています。
ここでは全員でひとつの円を描いて座り、自己紹介と今の思いを言葉にします。
この場でいま心にあること、これから始まるあすびと塾に対する意気込みや関心事を伝え合う、
言わばあすびと塾という場への「チェックイン」です。
自分が言いたいと思ったタイミングで手を挙げ、自分を知ってもらい、思いを伝える場。
挙手して発言するという自主性・積極性が求められますが、回を重ねるごとに、
高校生たちに堂々と発表する力がついてきたようにも感じました。チェックインの最後、
半谷からは話し方についてのアドバイスも。
「語尾の最後まで、はっきりと話すようにしよう。名前をはっきり言うのは、
自分を覚えてもらうために大事な第一歩だから」
これについて枝廣さんからも、伝える力の大切さを説く言葉がありました。
「伝えて、自分を分かってくれる、一緒にやる人を得るのは大事なことです。
みんなには『伝える力』をつけて欲しい。それは、相手に分かるように伝えるということ。
『伝えること』と相手に『伝わること』の違いを意識しましょう。」
こうして今回のあすびと塾は、一人ひとりが『伝え方』に意識を向けながら始まりました。
ケースから考える、物事の見方・考え方
午前中は半谷によるケーススタディーを実施。自身の経験を題材とした資料を読み、
グループごとに感想や質問をまとめて発表していきました。
ケーススタディは、自身がやりたいことを実行に移すとき役に立てることができます。
「半谷ならどうするか」という自分と違った視点で考えることで、
迷ったときの突破口が見えてくるかもしれません。
半谷の幼少期から高校生、社会人の数年目までを取り上げたケースを読んだ高校生たちからは、
当時の思いや行動の動機、物事に対する考え方などについて様々な質問が上がりました。
なかでも多くの高校生たちが「自分に活かしていきたいところ」として挙げたのは、
「自分のやりたいことの延長に、社会的な価値があること。それが今の自分にとっての
モチベーションである」という言葉でした。
社会のため、だけではハードルは乗り越えにくい。けれども挫折しそうな壁にぶつかったとき、
自分のやりたいことなら頑張れる。だから自分のやりたいことから考えるのだという言葉に、
ハッとさせられたようです。
「自分のやりたいことばかりやっていてはいけないと、抑えていた部分があった。
今日の話で、やりたいことの先に『社会のため』があればいいのだ、と安心できた。」
「やりたいことを、まず話してみるようにしたい。
笑われても『笑ってもらえるほど相手の頭に残った』とプラスに捉え、
より意識してもらえるように伝えようと思う。」(参加した高校生より)
周りを動かすためにこそ、「やりたいと、いう強い意志」と「伝える力」の両方が大切なのだと気づいたのでしょう。
そのほかにも、
「根本にある『自分のやりたいこと』を伝えるためには、相手の心に訴えることが大切だと思った。」
「0から1を作るだけではなく、1と1を結びつけることもしていきたい。」
など、それぞれに学びがあった様子でした。