未来エネルギー水素を学ぼう!
11月12日(土)、第11回再生可能エネルギー体験教室「未来エネルギー水素を学ぼう」を開催しました。
講師に、株式会社東芝の社員ボランティアをお招きし、子どもたちにも分かりやすく
新しいエネルギーとして注目されつつある「水素」についてお話しいただきました。
当日は、地元の小学生、高校生が集まり、満員御礼での開催。
11月28日に正式オープンを控える、南相馬ソーラー・アグリパーク新センターハウスでの
初めての体験教室となりました。
新センターハウスのテラスで名物のソーラー・サンドイッチでお腹を満足させてから、体験教室がスタート。
まず初めに東芝水素博士から、「水素」エネルギーに関してのお話を聞きました。
そもそも「水素」はどんなエネルギーなのか、小学生にとってはまだ分かりません。
水素博士が水素がどんなエネルギーで、そこから電気がどうやって生まれるか、
丁寧な説明に子どもたちも真剣な表情で耳を傾けていました。
小学生は、今日の教室のために川崎の本社からやってきた燃料電池自動車「TOYOTA」の「MIRAI」を見学。
ガソリン自動車、電気自動車、燃料電池自動車のエンジンを見比べて、どんな違いがあるかをじっくり観察していきました。
子どもたちは初めての燃料電池自動車に興味深々!
排気ガスが出ないので、マフラーがないなど、燃料電池自動車ならではの特徴も見学を通して発見することができました。
MIRAIという名前には、「クルマの、地球の、そして子供たちの未来のために」という思いがこもっているそうです。
まさに子どもたちの未来には、人にも環境にも優しい車社会が待っているのかもしれませんね。
一方、高校生は、小学生に先んじて「竹炭電池自動車」の工作に挑戦。
コーヒーの入ったケースに竹炭を差し込み、電池とつなげて、竹炭に電気を充電していきます。
竹炭からは、電気分解によって発生した水素と酸素が発生。
水素と酸素がきちんと反応するとぶくぶくとコーヒーが泡立っていくのが不思議でした。
高校生がつくった竹炭カーは全て走らせることに成功!さすが高校生ですね!
1日の体験を通して、最後の感想を共有する時間では、小学生、高校生ともに
「教科書では知っていた知識を目の前で体験することができてよかった」
「本物を見ることができて、ためになった」
「南相馬でも水素社会が実現しつつあることを知れた」
など、体験への満足度を伺い知ることができました。
最後に東芝水素博士から子どもたちにすてきなメッセージをいただきました。
「小学生・中学生は、『答えがある』問題を考える、
高校生・大学生は『答えがたくさんある』問題を考える、
そして大人になると『答えがない』問題を考えるようになるんだよ」
「だから、大人になったら答えのない問題に挑戦していって、
新しい考えを生み、それを実行できる人にぜひなってください」
再エネ体験教室では、市民の皆さんに再生可能エネルギーの
「いま」を講義や工作を通して知り学ぶ時間を過ごしていただいています。
教室での体験をきっかけに子どもたちや市民の皆さんがまだ誰も見たことのない、
再生可能エネルギーが活用される豊かな街づくりにについて考えたり、
実行にうつしたりする人が一人でも増えていくことを願っています。
今年度の再エネ体験教室も残り4回となりました。
ぜひ、再エネを学ぶところから皆さんはじめてみませんか。