前半では南相馬トマト菜園見学後、ソーラー・アグリパークに戻って「仮説構築」のワークを行いました。
グループごとに「生産したトマトの全量出荷」に向け、相手へどう伝えればいいかを練った高校生たち。
そしていよいよ、半谷を契約の相手方と見立てたロールプレイングで実践発表です!
「本日はお忙しいところお時間を頂戴し、ありがとうございます」といった導入の挨拶も本番さながら。
緊張感の漂う雰囲気のなか、「お伝えしたいことが3つあります」など枝廣淳子さんから学んできた
伝え方のメソッドまでしっかり意識している様子が伝わってきます。
「御社の社員との交流によって、互いの人材のスキルアップが期待できます」
「こうした取り組みを南相馬で行うということが、社会貢献に繋がります」
丁寧な言葉でよどみなく、必死に熱意を伝えようとする姿には、
半谷も事務局一同も目頭が熱くなる想いでした。
その後は高校生たちが互いへのメリットと社会的意義について議論してくれたことを評価しつつ、
半谷が全量出荷の契約に至った際に考えていたことを共有しました。
「心ある人たちが考えている”経済性”は、”持続性”と同じ。2年前のこの時も、持続性について議論した」(半谷)
経済性が担保されていなくては、事業として継続できません。まずは販路を確定させること。
それによって、他社(他者)から「事業の継続性」に対する信用度・安心感が増し、
さらには不足している資金調達(補助金や融資)のトリガーにもなったのです。
ある情報から何を感じるか、それをひとつの仕組みにすることができるか。
「仮説構築力」とは簡単に言えば「気づき」であり、その「気づき」が全てを動かしているということに気が付きます。
短時間のワークでしたが、リアルな場を目にしながら、密度の濃い時間を過ごした12月のあすびと塾でした。
このような実践的なワークを通じて、来年もさらに多くの仲間たちと新しい価値を生み出す「あすびと塾」でありたいと願っています。
先輩からのメッセージ
ちなみにこの日、久しぶりに参加した3年生の先輩より進路が決まったという嬉しい報告も。
1年生の秋からあすびと塾に参加してくれていた彼女は、自分のやりたいことに向かい、
何度も目的や手段を考え、壁にぶつかってを繰り返してきました。
「自分の将来の夢って、会った人や経験で変わっていくもの。
変化を恐れずにいろんな場に参加して、やってみてほしいなって伝えたいです。
でも、ふわふわと変化せず、”何がやりたいんだっけ”と立ち返るのも忘れないでください。
その力は、この場で絶対につくと思います」
出会った人たちによって、ここで出会った仲間のおかげで変わることができた。
堂々とした姿で、そんな力強いメッセージを残してくれました。
そしていよいよ、お待ちかねのクリスマス会!
半谷シェフ渾身のすき焼き(煮ないで焼くのがポイント!)やトマト菜園のトマトのほか、
渡辺果樹園(須賀川市/こうふく通信2016年秋号で特集)の洋ナシ「ル・レクチェ」などを
みんなで楽しくいただきました。
今年も多くの方々にご協力いただき、無事に高校生のあすびと塾を継続することができました。
来年もすべての高校生にとってオープンな場であり、楽しく真剣にやっていきたいと思います。
興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。