6月25日(日)、福島市にて今年度第2回目の高校生あすびと塾を開催しました。
福島県内各地から集まった高校生に加えて、福島大学の学生と職員など、合計12名が参加。
午前中は経済産業省の若手官僚として活躍している伊藤 貴紀さんをゲスト講師にお迎えし、
官僚として、数十年にわたるこれからの未来を生き抜くひとりの人間として、
日本の課題と将来をどのように捉えているのかを語っていただきました。
伊藤さんはネットニュースなどで話題になったレポート
『不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~』を発表した、
経済産業省若手プロジェクトのメンバーでもあります。
毎月1回東京で開催している「大学生あすびと塾」の社会人メンバーとして
参加をいただいているご縁からのご登壇です。
プレゼンを訊き、グループワークでは伊藤さんへインタビューするための質問を洗い出したあと、
グループの代表によるインタビューを行いました。
高校生のグループは質問の種類を4象限に分け、ときには仮説を持ち具体的に問いかけながら、
レポートの内容に関する疑問点を明らかにしていきました。
いっぽう大学生のグループからは、伊藤さんがプロジェクトに掛ける思い、
経済産業省がどのようにレポートを活かしていくのか、さらには他省庁との連携など
より広い視点を持ちつつ深堀していく様子が見られました。
午後には南相馬トマト菜園の農場長であり、あすびと福島のスタッフでもある杉中に対して、
あすびと福島代表理事の半谷がインタビューを実施。
滋賀県から南相馬へのIターンに至った思い、農場長として経営にあたる上での葛藤など、
真剣な言葉のやり取りに、会場から真剣な眼差しが注がれました。
高校生と大学生、そして社会人という世代を超えたメンバーが集まったこの日、
それぞれにとっての学びがありながら、全員がこの場に真剣に向き合ったからこその
あたたかい一体感に包まれる1日となりました。