12月21日(木)、福島市で第35回高校生あすびと塾を開催し、1年生から3年生まで8名が参加しました。
この日のテーマは「あすびと塾をどんな場にしていきたいか」。
2014年に始まったこの塾は、自分の抱えている課題感を共有し合い、
やりたいことを「マイプロジェクト」として立ち上げる社会起業塾として始まりました。
あすびと塾で得たもの、そしてこれから
まず、1・2年生は2つのグループに分かれて、
「あすびと塾をどんな場にすると、今の自分と将来の自分のために役立つだろうか」をテーマに話し合います。
「学校の友達とはなかなか話せない本音を言ってもいい安心感がある。なんでも話せる友達ができる場にしていきたい」
「常に今の自分を見つめることができる場。自分の立ち位置が分かる」
「人の目標にふれて、感化される相互作用が生まれている。たくさんの人に参加してほしい。」
これまでに参加してきた学生からは、自分がこれまで参加して役立ったことや得たものを振り返り、
さらにどんな場にしていきたいのかを考える姿が見られました。
2チームからの発表は、「同世代や他世代との共有によって成長し、将来を考える場」ということで共通しており、
自分の言葉で話せるようになった、あすびと塾では志を持った人との出会いがあったなど、
自身の経験や学びを例にした説得力のある発表となりました。
3年生は「あすびと塾は自分にとってどんな場だったのだろうか」という別のテーマで、これまでを振り返ります。
「初めは起業塾と聞いて、何かやりたいことがないと来れない場のような、怖いイメージもあった。
でも実際に来てみると、自由に話せる場、自分自身を掘り下げて成長できる場だった。」
「たくさんの刺激を受けて、自分自身がしっくり来る言葉で自分を言語化して説明できるようになった。
この場に来て、どんな大人になりたいのかを考えて言語化しているからこそ、
日常でも”この人みたいになりたくないな”など、自然と自分の将来を考える”常時あすびと塾状態”になれる。」
初めは不安もあったけれど、一歩踏み出した先に将来へ繋がる学びが必ずあるのだと、先輩たちが示してくれました。
続く先輩へのインタビューでも後輩たちからは率直な質問が挙がり、
それに答えて自分自身の学びや印象を後輩たちへ素直に語る姿に、うなずきながら聞き入っていました。
自分たちにとって価値ある時間を、自分たち自身で創り出そう
午後は半谷から、あすびと塾スタートの経緯や大学生とともに取り組んでいるプロジェクトの紹介があり、
「来月のあすびと塾は何をしたいか」という具体的な内容の議論に移っていきました。
継続したいこと、新たにやってみたいことなど様々なアイディアが挙がり、
「インプットとアウトプットを両方セットでやりたい」
「あすびと福島で働く皆さんの話を聞きたい」
「改めてお互いの自己紹介をして、みんなが何を目指しているのか知りたい」
というプログラム内容に関する積極的な提案がありました。
そのほかにも、参加者を増やし拡大、発展させるためにPRをしたい、
社会人と一緒にあすびと福島の社会人研修を受けたいなど、
場づくりを自分事として考える高校生たちから、次々と新たな可能性が生まれました。
次回のあすびと塾は南相馬ソーラー・アグリパークで開催!
ディスカッションの末、2018年最初の高校生あすびと塾は1月31日(水)~2月1日(木)に南相馬での開催が決定。
初の宿泊合宿形式で行う今回は、
・あすびと福島のスタッフの自己紹介
・高校生同士の自己紹介
という2つのテーマのもと、自分のこれまでとこれからを改めて考え、言語化し、自分自身を深掘りする2日間となります。
あすびと福島で働く大人たちは、どんな学生生活を送り、何を想っていま福島に関わり働くのか。
高校生たちは、何に夢中で、将来をどう考えていて、何に不安なのか。今すべきことは――。
これから進路を考える1・2年生にはもちろん、進学や就職など新たな一歩を踏み出す3年生にとっても、
大人や高校生同士との対話から自分の人生を見つめ直す、大切な時間になるでしょう。
ご関心をお寄せの方は、ぜひ下記までご連絡ください。
info@asubito.or.jp
(近日中にあすびと塾Facebookページで、参加者募予定)