東京都市大学 枝廣淳子研究室フィールドワークレポート(2月7日開催)

  • 大学生
  • 2016.2.15 Mon
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大学生と共に南相馬の「今」を見る

2月7日(日)東京都市大学環境学部枝廣淳子研究室、12名の大学生の皆さんと一緒に、

南相馬のフィールドワークを実施しました。
まず、いわきから南相馬間をバスで北上。途中、Jヴィレッジや富岡駅を視察しました。

 

目に飛び込んでくる景色は、そこだけを切り取ってしまうとセンセーショナルな映像です。

そこで、半谷は大学生にこう伝えます。
「今日、見る光景は、切り取り方によっては福島の間違ったイメージを与えてしまう。

SNSで写真だけを安易に発信するのではなく、一度、自分のなかに腹落ちさせてから、発信方法も含めて

考えて他の人に伝えてほしい」

 

大学生にとっては、身近なSNS。
情報を受発信が簡単になった今だからこそ、改めて自分が見た光景、そしてそこにある人の想いや

場所の想いをどう他者に伝えるかを改めて考えるきっかけとなったのではないでしょうか。

 

  

自分の目で見たことを判断の材料に

パークに到着後は、2つの質問を大学生の皆さんに考えていただきました。

一つは、「今日、何のために南相馬にきたのか。何を持ち帰りたいのか」。

もう一つは「今日、バスで見てきた光景を見て、率直に何を感じたのか」です。

 

初めの質問では、どの班も「メディアなどの情報ではなく、自分の目で確かめたい」という意見が多く、

自分の目で耳で感じた課題に対して、どんなことができるかを考えていきたいという想いが伝わってきました。

 

そして、二つの目の質問は、大学生らしい率直な感想が多く、そのストレートな言葉から、

私たちスタッフも改めて自分は今の福島をどう見ているんだろうと一緒に考えを巡らせます。
その後、枝廣先生と半谷が大学生の課題意識を掘り下げるセッションを行い、大学生の率直な

意見に半谷の講演も普段と違った切り口からはじまるなど、双方向の学びが展開されていきました。

 

最後の質疑応答は、いわきへ帰るバスの中で。
いわきの駅に着くまで、大学生の感想や想いを聞き、そしてこれから就職活動の本番を迎える大学生のみなさんへ、

半谷からのアドバイスもあったりと、お互いが刺激し合い、様々な化学反応が生まれたツアーとなったのではないでしょうか。

私たちスタッフも大学生の皆さんとの時間を共有することで学び多い一日となりました。

 

最後に、枝廣先生は学生の皆さんに

「思考停止しないこと、自分の考えにつっこみをいれることを習慣に」と一日を通して投げかけていたのが印象的でした。
この言葉は大学生だけでなく、大人の私たちこそ心がけなければならない言葉かもしれませんね。

この日ご縁ができた大学生の皆さんとまた南相馬で再開できることを心から期待します。

  

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