12月6日~7日、南相馬市にて富士通・南相馬市合同研修第1回目を実施しました。富士通、南相馬市から計22名が参加し、福島県沿岸部の視察や講義、グループワーク等に取りみました。
この研修は、富士通と福島県内の自治体・企業の合同研修として、全10回の実施を予定しています。南相馬市としても、委託・受託で完結しない真の官民連携に向けて、今年度初の実施に至りました。研修のテーマは、南相馬市の課題と可能性を踏まえた課題解決事業の立案です。南相馬市からは、4回にわたり計40名の職員が参加予定となっています。
1泊2日の研修は、福島県沿岸部の視察を通して被災地域の現状を体感していただくところから始まります。まだ避難指示が解除されていない大熊町や双葉町などでは、8年間の時が止まってしまっているような町並みをご覧いただきました。
2016年に避難指示が解除された南相馬市小高区では、実際に町を歩いて、空気感や人々の生活なども感じることもあり、被災地に向き合うきっかけになります。
その後、地域の100の課題から、100の事業をつくる、ことを掲げているまちづくり会社、小高ワーカーズベースの和田さんから震災の課題からどのように事業を立ち上げたのか、現在の取り組みなどの講義をいただき、質疑応答では被災地域の現状や”復興”の捉え方など、様々な観点で対話がありました。
また、福島県庁の佐藤さんからは、福島県での取り組みや、福島イノベーション・コースト構想などについてもお話をいただき、県内や南相馬で動いている新たな取組についても講義をしていただきました。
二日目は、あすびと福島の本拠である、南相馬ソーラー・アグリパークに移動し、代表の半谷からの講義がありました。その後のグループワークでは行政と民間の立場から議論をして、自社のリソースを用いて、復興に貢献できるような事業プランの立案のために様々な議論が行われました。
最終発表では、事業プランの中でも、事業主体はどこか、連携する団体は、ファーストステップは何か、収支の想定など多様な観点から、当事者意識を持ちながら発表をしていただきました。