2022年度実施 社会人向け福島沿岸部・被災地フィールドスタディ

  • 企業の社員研修
  • 2023.3.28 Tue
あすびと福島 社会人研修 企業研修

福島沿岸部・被災地研修プログラムを実施

2022年度には、福島県南相馬市の現地およびオンライン合わせて合計59回の研修を実施し、1,300名以上の社会人との学び合いの場づくりをしました。
あすびと福島での企業研修は2014年に始まり、これまでに現地/オンラインで延べ300回以上、7,200名を超える社会人が全国各地から参加しています。

 

研修では、2011年3月11日の大震災と原発事故により不確実・不透明な状況が続く福島県沿岸部の被災地に向き合うとともに、復興・創生を目指す志を持った現地リーダーと対話を重ねます。福島沿岸部・被災地の非日常と地元リーダーに向き合うことを通して、不確実・不透明な日本社会の新たな価値創造と自分自身のありたい姿を深く内省し、そのありたい姿を自身の仕事によって実現しようとするリーダーシップを高め、行動に繋げるのが本研修の目指す本質です。

 

 

あすびと福島フィールドスタディ参加者の声

 

(事務局として)”保護者”のつもりで観察に周り、参加者がどんな感情の揺さぶられ方をするか、帰ってからどう行動に移せるかを傍観するつもりでしたが、見事に私自身が引き込まれてしまいました。その理由は、一つは、答えにくい質問に本当に丁寧にお答えいただけたこと、そしてもう一つは、半谷代表が自身の経験から紡ぎだす言葉が、お会いするたびにアップデートされていることです。参加メンバーの思いや感情を引き出していただけた事も大いに感謝申し上げます。

 

避難指示区域で咲き誇っていた桜が未だ瞼に焼き付いています。不思議に思うのは、たくさんの目に入ってくる情報の中で、メンバー全員がそれについて何かを感じていたという事実と、まるで野生の様に美しく逞しく咲く桜を見て、喜怒哀楽違った感情をそれぞれが覚えたということです。人の生活は時が止まっていても、桜は誰に誇ることなく美しく毎年咲き続けるという生命の逞しさというものを、人間の持つ自己治癒力・生命力に重ねてしまったのかもしれません。

 

福島で実際に見たことや感じたこと、半谷代表や廣畑さん、和田さんのお言葉や情熱、自分自身や同僚との対話、全てが貴重であったと感じております。私は2020年4月に(コロナと同時に)新卒で入社し、公共事業関連で2年間業務を遂行して参りましたが、「自分-社会」のつながりや「自分-仕事」のつながりをしっかり考えることなく、自分が本当にやりたいことはなにか、なぜ会社で働いているのか、目的を明確に出来ておらず悶々としており、不安や焦りのような感情もありました。正直、普段の仕事の忙しさを言い訳に、内省する時間や対話する時間を確保すること自体怠っている部分もありました。今回のフィールドスタディにおいて、自分自身と向き合い、半谷代表をはじめとするスピーカーの方々や同僚との本気・本音の対話を通じ、自分が築きたい社会や大切にしていきたいこと、それを実現するために踏み出したい一歩を言語化することが出来ました。正解はなく今後も変わりうると考えておりますが、今の自分の関心、価値観、志を言語化できたことが大きな収穫だったと思います。正直、気持ちがとても楽になりました。そして小さな一歩ずつではありますが、自分やほかの人との対話を大切にする、自分の喜怒哀楽や感じたことを言語化するといったことをフィールドスタディ以降続けており、今後も大切に生きていきたいと考えております。

 

あすびと福島の研修は情報のインプットなどを目的とした左脳的な研修とは異なり、話し手の人生、経験、感情、想いに触れることで聞き手の価値観を揺るがし、聞き手自身の内省を促すアプローチがあすびと福島のプログラムの特徴であると感じております。

 

 

あすびと福島はこれからも企業研修を通じて、「自分自身のありたい姿、仕事を通じて実現したい社会、それを実現するための自分自身の具体的な行動やリーダーシップのあり方」について考えるきっかけとなる場づくりをします。

 

※2023年4月現在のコロナ対策

1.現地研修実施日の2週間前から体調管理に特に注意していただく。

2.実施日の前日の時点で、同居のご家族や密接に仕事をしている方が感染している場合、研修参加を見合わせていただく(ご本人の体調には問題がない場合でも)。

3.実施日初日、ご自宅を出る前に検温していただく。37.5度以上、または体調が優れない場合は、研修参加を見合わせていただく。

4.現地でも、適宜、検温と手の消毒にご協力をいただく。

5.マスクの着用は、個人で判断し、お互いの判断を尊重していただく。なお、現地研修の責任者からマスク着用のお願いがある場合はご協力いただく。

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