”あすびと”へ向かって前進する菅野智香さん

  • “あすびと”たち
  • 2016.2.4 Thu
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”あすびと”へ向かって前進する菅野智香さん

福島県郡山市の県立安積高校3年の菅野智香さん。
「大好きな福島が誤解されて、くやしい。福島の想いを届けたい。」という志から、
高校生が伝えるふくしま食べる通信を立ち上げ、創刊号、夏号と初代編集長を務めました。
東京への大学進学も決まっている菅野さんが、2015年11月29日の「高校生のためのオープンスクール」で、
「こうふく通信」創刊の志とこれからの抱負を後輩たちに向かって発表してくれました。

 

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私がこうふく通信を始めたきっかけは、
中学1年生のときに経験した東日本大震災。
福島が大事という気持ちが震災を通して芽生えた。
放射線の風評被害で福島産の農産物が売れなくなって、すごく悔しい想いをした。
その悔しさが福島のためにという原動力になった。
こうふく通信実行のきっかけになったのが、高校2年生の5月から通いはじめたオープンスクール。

 

実家が農家ではないけども、風評被害を払拭して福島の復興に貢献できればと思い、
こうふく通信の仕組みを考案した。
私が考案した仕組みにたくさんの後輩が賛同してくれたし、また新しいメンバーも加わって非常にうれしい。

 

こうふく通信の活動の中で、検査の数値を見ただけでは安心はできないのだということを知った。
農家さんの熱い想いを文章として伝えたことで、安心することができた、という声をもらい、
人とのつながりの中で安心が生まれるという経験を実感できた。

 

こうふく通信の経験から、人と社会のかかわりについてもっと勉強したいと思うようになった。
それにぴったりの大学として、明治大学文学部心理社会学科現代社会学専攻へ進学したいという想いが強まり、
自己推薦特別入試を受験することを決めた。
オープンスクールを主催する半谷さんからも推薦をいただいて、11月11日に無事合格することができた。
「私のパートナー。福島を変えていける人材になる」 涙が出そうな推薦文だった。

 

こうふく通信は福島の復興につながる一つの手段。
大学生になったら、別の手段も見つけていきたいと思う。
今までは半谷さんに力を借りて進んできたが、
これからは自分で世界を広げて、自分の人脈を作ることでさらに世界を広げていきたい。

 

  

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