3/25(月)、イギリスのオックスフォード大学オーケストラの皆さん40名が南相馬ソーラー・アグリパークを訪れ、地元の中高生・大学生やMinamisoma Junior Chorusの子どもたちと交流しました。
2018年度の三菱商事新入社員研修として南相馬に訪れた日置さんにオックスフォード大との縁があり、是非とも学生の皆さんと一緒に福島を訪ねたい、地元の子どもたちと交流したいということで開催に至りました。1週間の日本滞在の最終日に訪れたのがこの南相馬です。震災の記憶を伝える相馬市の「伝承鎮魂記念館」を朝一番で訪ね、震災に想いを馳せた皆さんが、南相馬ソーラー・アグリパークに到着しました。
午前中は市内の原町高校・小高産業技術高校をはじめ、相馬高校、福島高校や地元の中学生など、22名がワークショップに参加しました。まずは高校生たちから、あすびと福島と共に行う活動について紹介していきます。
「高校生が伝えるふくしま食べる通信」の編集部員、ボランティアとしてあすびと福島の再エネスクールに関わってくれているメンバーなどが、各々の活動について話しました。活動内容についてだけでなく、自分自身にとってどのような価値があるか、活動にかける想いについてもしっかりと言葉にしてくれました。
続いて、グループごとのディスカッションです。お互いの活動について質問し合ったり、そこから発展してイギリスと日本の違いを話し合う姿が見られました。スポーツとしてゴミ拾いを行う、原町高校生発の活動「ゼロ・ゴミッション」のメンバーがいる班では、
「イギリスでは包装を簡素化して、プラスチックを使わないようにという動きが盛んになっているけれど、日本はどう?」
「日本でもスーパーの袋が有料の場合も増えているので、自分は袋を持って買いに行くよ」
など、暮らしの中の身近なところからも、2国の共通点や相違点を見つけたようです。
午後には地元の合唱グループ「Minamisoma Junior Chorus(MJC)」のメンバー16名も加わり、総勢80名で音楽を楽しむワークショップを行いました。
オックスフォード大オーケストラの皆さんから楽器ごとの説明を聞き、演奏を楽しみました。弦楽器、木管楽器、金管楽器それぞれがどのような仕組みで音を出すのかを知り、目の前で奏でられる大迫力の演奏に、子どもたちの目も釘付けです。みんなで指揮の仕方を教わった後は、オーケストラの皆さんを前に指揮者体験もさせていただきました。指揮棒を振る速度に合わせて、早くてもゆっくりでも音を合わせて演奏できる姿には感動です。
東日本大震災への追悼の意が込められた曲、南相馬の情景を思ったMJCオリジナル曲などを互いに演奏し歌い、最後にはオーケストラの皆さんの演奏にのせて、MJCの子どもたちが「ふるさと」をうたいました。
名残惜しいながらもお別れの時間。バスが出発する時には門馬市長も駆けつけてくださり、オックスフォード大生の皆さんに御礼と激励の言葉をいただきました。
英語は苦手で不安そうだった子どもたちからも、