水素エネルギー研究フィールドを見に行こう!
あすびとジュニアクラブにもよく来てくれている小学生、中学生と、浪江町の水素エネルギー研究フィールドに見学に行きました。
これまで「水素カー」を題材とした水素のスクールはありましたが、水素エネルギー研究フィールドに行くスクールは初めてです。
30分ほどバスに揺られ、水素エネルギー研究フィールドを目指します。
浪江町は、東日本大震災に伴う原子力発電所の事故によって、町内全域に避難指示が出された区域です。
2017年に一部の地域で避難指示が解除されましたが、現在でも町の8割は避難指示が出たまま。
東日本大震災前は人口2万人の町でしたが、現在は2100人ほどになっています。
そんな人口の減ってしまった浪江町ですが、未来のエネルギーとして「水素」の活用が既に始まっています。
この日は、浪江町役場の方にご案内いただき、水素エネルギー研究フィールドの普段は入れない研究施設を見せていただきました。
ここは日本国内でもトップクラスの企業が集まって、再生可能エネルギーから作る”グリーン水素”の研究が行われています。
なんと、フル稼働すると1日で水素カーを500台充填できるほどの水素を製造できるんだそう。
近未来的な研究開発棟にも入れていただき、わくわくしました。
水素について説明したパネルやジオラマが展示してあり、子どもから大人まで、県内外から視察に訪れるそうです。
参加された保護者の方からも「南相馬市から近い浪江町でこんなところがあるなんて知らなかった。体験できてよかった。」という嬉しい声があがり、
帰りのバスでは「浪江町は人口が多くないのに、新しい取り組みをしていてすごい」と興味を持ってくれた会話も飛び交いました。
あすびとパークに戻ってきてからは水素カーへの乗車体験を行い、自分で運転もしてみました。
水素のチカラで車が動くことを実感できたのではないかと思います。
「これから水素がエネルギーとして使われることが普通の社会になっていく」と少し先の未来を楽しみに思ってもらえたスクールだったのではないでしょうか。
「僕たち子どもが水素の研究をもっと進めて、水素が当たり前の社会を70年後、いや50年後には…」といった発言がとても頼もしかったです。