再生可能エネルギーは「手段」である!?
6月1日(水)弊社団代表理事半谷が、ふたば未来学園「未来創造探求」の外部講師として、
20名の生徒の皆さんに向けて、授業を行いました。
ふたば未来学園では、今年度「未来創造探求」というカリキュラムで、「原子力災害からの復興」を
テーマの中心に据え、原子力防災、再エネ、スポーツ、福祉など様々な側面からアプローチを行い、
探求・検証をふまえ、地域課題の解決および地域再生の実践に取り組まれるそうです。
あすびと福島は、その中の「再生可能エネルギー探求班(以下、再エネ探求班)」の皆さんの、
外部パートナーとして、今年度、授業での交流や南相馬ソーラー・アグリパークでの
フィールドワークを通して、探求班の学びをサポートしていきます。
この日は、探求活動ガイダンスの時間をいただき、南相馬ソーラー・アグリパークでの
再エネ体験学習の取り組みと今後の探求班の課題設定のヒントを見つけるワークショップを行いました。
ワークショップに入るまえに、半谷から
「再生可能エネルギーは、手段。再エネに何かを掛け合わることで、新しい価値が生み出されます」と
伝えると、探求班の皆さんは疑問の表情。
「南相馬ソーラー・アグリパークでは、再エネに体験学習を掛け算することで、
再エネの理解を促進するという新たな価値を創造しています。
みんなだったら、どんな掛け算をしてみたいか、考えてみよう」
の言葉を皮切りに、一人一人、「何をかけ、どんな価値がうまれるか」について頭をひねらせていきます。
最初は疑問でいっぱいの高校生も、
「レストランと再エネとかいいんじゃない」、
「キャラクターをつくれば、いろんな人にとって再エネが分かりやすくなるかな」 と
徐々にワークシートにアイディアが書き込まれていきました。
北と南の人材育成の最前基地から発信しよう!新しい価値を!
最終的には、黒板がいっぱいになるほどのアイディアが生まれました!
たくさんのアイディアを背に、半谷は探求班の皆さんに
「これから自分がいいと思ったアイディアに投票してほしいのですが、
その時の選ぶ基準は直感的にいいと思ったものでもいいけれど、他にどんな基準を
設ければいいと思うかな」
と投げかけます。
すると高校生から、「自分のやりたいこと」「実現できること」「楽しくできること」という
3つのすてきな基準が出てきました。
この3つに、半谷からもう一つの基準が足されます。
「それは、みんなでできること」
再生可能エネルギーについて、国内や諸外国の先進的な事例を学ぶのはもちろん大切なことです。
でも、学ぶだけで終わるのではなく、学んだことを何かしらの形でアウトプットするところまで目指してほしい。
そんな想いもあり、再エネ探求班のそれぞれがやりたいと思うこと、みんなで楽しく実現できること、
という選択基準はこれからの一年の学びには大切な視点だと考えます。
3つの基準が高校生たち自身が出てきたことは素晴らしく、すでにこの授業を自分事として
捉えようとする力強いエネルギーを感じることができました。
私たちあすびと福島は高校生たち自身が考えるヒントをお伝えしただけです。
このヒントと気づきをきっかけに、再エネ探求班の皆さんがこの一年の学びの最終目的を
どう据えるのかが非常に楽しみです。
今後も、スタッフが授業にお邪魔しまして、再エネ探求班のサポートを全力で行いたいと思います。
原発から20km圏外の北と南の人材育成の最前線基地の新しい挑戦がはじまります。