高校生あすびと塾の後半では、この塾から生まれた「高校生が伝える ふくしま食べる通信(こうふく通信)」の
編集会議を行いました。
2015年春に創刊した「こうふく通信」は、当時高校2年生だった菅野智香さんの
「福島が誤解されて悔しい」という思いから生まれた事業です。
食材の付録つき情報誌として年に4回発行し、福島県内の生産者さんの思いと美味しい食材を
全国700名を超える読者のもとへと届けています。
先輩の姿に憧れて編集部員となった高校生たちに引き継がれ、先月には8号目(2017年冬号)を発刊しました。
特集したのは、川俣町が誇るブランド地鶏の川俣シャモ。
編集長を務めた高野さんは編集部員として初めて取材交渉にも挑戦してくれました。
「あすびと塾で枝廣さんに”時間軸を意識して過去・現在・未来の順にインタビューする”ということを教わったので、それを意識していました。歩きながらだったり、何かをしながら自然体の生産者さんとコミュニケーションをとるのもポイントかなと思います」(高野さん)
そんなふうに、取材で心がけていたことを編集部員に共有してくれました。
ほかの部員からも取材ノートのとり方を参考にし合ったり、インタビューで感じた「純粋な好奇心を持って聞くこと」の大切さを改めて認識するなど、次号での成長が期待できそうです。
「相手が話しやすい環境を作るようにしたい」
「生産者さんとの関係性をしっかり築くために、取材前に電話であいさつをしよう」
後輩たちも先輩からの学びを活かしつつ、自分たちなりの改善を加えていこうという前向きな姿勢が感じられました。
さっそく今週末には、相馬市で養鶏農家さんの取材を予定しています。
いつもは見学とインタビューのみですが、今回はなんと鳥をさばく体験も・・・?
先輩たちから引き継いだ取材のポイントを頭に入れつつ、リアルな体験を通した高校生ならではの目線で臨んでくれることが期待できそうです。