~はじめに~(2020年8月5日取材)
今回2020年8月5日に「スペースエンターテインメントラボラトリー金田さん」の生きざまを取材させていただきました。
熱い想いを持った大人たちの人生を知り、同世代の高校生たちが「ロールモデル」を
このページから見つけてもらえたら嬉しいです。
<ドローンで世界へ>
今回取材した金田さんは、スペースエンターテイントメントラボラトリー代表取締役。
ドローン、気球、人工衛星など空を飛んでいるロボットは全て扱うこの会社を、
金田さんは30歳のときに立ち上げました。
中でも、現在開発中のドローンは「広く平らな地面を必要とせず水の上で離発着できる飛行艇型」。
世界でも稀なこのドローンの実験を、金田さんは私たちの住む南相馬市で繰り返し行い、
新たな技術の開発を目指しています。
<少年の心を忘れない金田さん>
取材前、代表取締役と聞き、私たちが描いていた金田さんのイメージは硬そうな方。
しかし、南相馬市近くの海で実験を終えたばかりで、長靴姿で登場した金田さんの第一印象は、
とっても優しそうな方でした。
取材中も私たちの質問に対し、優しく丁寧に答えてくれました。36歳と伺いましたが、
目を輝かせながらドローンのことを話している姿は、私たちよりちょっと年上のお兄さんのように思えました。
<南相馬で夢を叶える>
そんな金田さんは、ニュースで南相馬市のことを知って、
実験がすぐに出来る環境が整っていると感じ、南相馬市に来ました。
「小さい時に夢見たものがロボットテストフィールドに全てある。
様々な場面で活躍するロボットを作るためには、沢山の場所で実験することが大事。
実験したい時に出来る環境というのはとても魅力的に感じる。」と金田さんは話します。
地域の事業者の方々もロボットに関して沢山の知識があり、
部品もすぐに手に入るという利点も話してくれました。
<ロケットの打ち上げ=人生の分岐点>
航空宇宙開発に情熱を注ぐ金田さん、実は、大学では映画監督になるため文系の勉強をしていました。
しかし、種子島で見たロケットの打ち上げが金田さんの想いを変えます。
そこから、大学で映像の勉強をしながら、独学で理系の勉強に取り組みました。
文系から理系への切り替えはとても大変なことですが、
「好きな事なら諦めずに努力できる。」という金田さんのお言葉に、
好きなことを夢に持つことの大切さを感じました。
そして、夢を追い続ける情熱や挑戦する姿勢をカッコよく思いました。
「直後に後悔することはあっても、今はこの仕事が出来ているから、これまでの選択を後悔していない。
一生が一つの選択で決まるわけではない、人生に選択出来る機会はたくさんある。」というのを聞いて、
夢を叶えるための道は1つだけではなくて、どんな選択をしても、
強い思いを持って努力すれば夢を叶えることができるんだなと思いました。
<新しい自分と出会うために>
「本当にやりたいと思うことは、迷わずやってみるべきだ。」
幼い頃から「今までにないもの、人々が見たことがないものを作りたい」
という強い思いを持っていた金田さん。
どんなに夢が変わっても、その度に夢を実現する努力をしてきました。
今の高校生に伝えたいことは、「何事にも疑問を持ち、視野を広げ、
自分が本当にやりたいと思うことを大事にする」ということ。
「高校生という短い時間の中で、楽しいと思えること、ワクワクすることを全力で探し、
その気持ちを大事にしてほしい」と
金田さんは最後に笑顔で私たちを励ましてくれました。
<編集後記>
次のインタビューも、乞うご期待を!!
ロールモデルを発信していきます。