私たちが普段食べているフルーツにはどんな効果があるか知っていますか。(2020年9月5日取材)
ダイエットに良いと言われるリンゴは、実は美肌効果も高いのです!
夏の果物、スイカは疲労回復の働きをしてくれる等々、フルーツってとても奥が深いんですね。
高校生発ロールモデルを見つけよう!は今回、南相馬市原町区にあるオシャレなフルーツショップ
「fresh fruit Yamasan(やまさん)」の代表 谷田部真敏さんのお話を伺いました。
一見フルーツ屋さんのイメージには見えない谷田部さんですが、
その内側に秘めたお店への熱い想いと、谷田部さんの次に向かう行動力の源になっている地元への想いや
奥さんとの二人三脚の歩みについて、多くの方に知っていただけたら私たちも嬉しいです。
≪故郷、そのために≫
「やまさん」は、スーパーでよく見るフルーツだけではなく、専門店の強みを生かした珍しいフルーツが、
まさしく宝石のように並んでいるオシャレなお店として有名で、店内に入るととてもワクワクした気持ちになります。
代表の谷田部さんは私たちと同じ南相馬市出身!
地元で家族を幸せにしたい、東京にも負けない地域を創りたいとの想いを持ちながら
日々魅力的なお店づくりに取り組んでいます。
谷田部さんにいつからお店を継ぐことを意識していたのか伺いました。
私たちの高校の先輩でもある谷田部さんは、大学進学から東京に出て、そのまま東京で就職しました。
しかし実家に帰省したとき、年々寂しくなる地元をなんとか盛り立てたいとお店を継ぐ決意をします。
2005年ごろのことです。
まず行ったのは、当時勢いを増してきていた量販店とのすみ分けをすること、そして「やまさん」の強みを活かすこと。
それまでのやまさんは約30年間、果物だけでなく幅広く食品も販売していましたが、
これを果物だけの高級路線にシフトします。
そして店名も『やまさん』から『fresh fruit Yamasan(やまさん)』に変えました。
この時のお店の改革は、周囲に反対されながらもお店のため、
ふるさとのためにはこの方法しかないという固い信念を持ち続け、
結果として成功を収めました。自分の信じた道を突き進んだ谷田部さんの行動力の賜物ですね。
そして谷田部さんは、事業を発展させて地元南相馬をもっと豊かにしたいとの強い想いから
2018年にはベトナムへ海外進出をしています。
今回のお話を伺っていて、「家族を幸せにしたい、自分の仕事を通してふるさとに貢献したい。」
という強い想い、固い信念、ふるさとへの愛郷心が事業成功の鍵だと思いました。
≪やまさんの最強タッグ≫
やまさんには見ているだけで幸せになるフルーツのほかに、フルーツを取り入れた商品があります。
沢山の人を笑顔にする商品はどのように作られているのでしょうか。
谷田部さんに「こんな商品があったらいいな」「これはどうだろうか」とアイディア生まれます。
そのアイディアを活かして元パティシエであった谷田部さんの奥さんが商品を作ります。
最後に2人で確認し、商品化が実現します。
沢山の人に愛される商品を作っているのは、谷田部さんと奥さんの「最強タッグ」なのです!!
そして、この「最強タッグ」は一緒に働くスタッフさんにも広がり、最強チーム「やまさん」となっています。
最強チーム「やまさん」は今の成功だけには留まりません。
「フルーツとハーブのジュース」の新メニューを開発。
ハーブという食材に目をつけたのは、近年増えている健康や美容へのニーズの高まりに応えようと考えた
最強チームのアイディアです。
この新ジュースを含めた「やまさん」の商品を東京の恵比寿ガーデンプレイスで開催されている
YEBISUマルシェで紹介・販売するため、審査を受け、エントリーが認められ、
医療ベンチャーとコラボする形で2021年の出店が決まったそうです。
https://www.nkbmarche.jp/marche/yebisu-marche/
(2020年度はコロナウイルスの影響により、フルーツハーブジュースの飲食ブースは見送り)
南相馬で愛されているやまさんですが、地方の商品が東京でも勝負が出来るのだと自信を持てるようになりたい、
その想いを体現するための一歩がこのマルシェへの出店だと話してくださいました。
時代に合わせた商品を提供し、南相馬の外に向かっても活動していきたい、
という谷田部さんの行動力が眩しく感じました。
≪ゼリーにとじこめちゃえ≫
やまさんのとても美味しいフルーツゼリーは、知る人ぞ知る!商品です。
このゼリーは、食べごろの果物を気軽に食べてもらいたいと考えた
谷田部さんのアイディアから作られました。
谷田部さんが思いついたのは「ゼリーに果物をとじこめる」というものでした。
谷田部さんのアイディアを元に最強タッグの奥さんがゼリーの開発に乗り出します。
フルーツを閉じ込めたい!とのアイディアを商品化するため、フルーツの甘さを邪魔せず、
なめらか舌ざわりを保つため、原材料からこだわったことにより、果物よりも目立たず、
果物の美味しさをより引き立たせることが出来るゼリーを開発できました。
最強タッグが生んだ、最高のフルーツゼリーが沢山の人を笑顔にしています。
≪高校生へのメッセージ≫
取材の際、谷田部さんは私たち高校生へ進路や将来の仕事を決めるときに大切なことを教えてくださいました。
『夢を追ってど真ん中の道を突き進むだけが正解ってわけじゃない。
今はいろんな生き方が出来る時代。脇道にそれても、そこでの経験は無駄にはならないよ。』
これは、多くの高校生の背中を押してくれる言葉だと思いました。
≪編集後記≫
次のインタビューもご期待ください!
ロールモデルを発信していきます!