”あすびと”へ向かって前進する高橋明子さん
福島県福島市の県立福島高校を卒業した高橋明子さん。
「あすびと塾」そして「高校生が伝えるふくしま食べる通信」メンバーとして活躍しました。4月からは千葉大学に進学し、高校時代にはできなかった活動をフォロワーではなくリーダーとして取り組み始めています。
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自分にとっての「あすびと塾」や「高校生が伝えるふくしま食べる通信」
「あすびと塾」とは、自分の思いや感想を自由に語ることができる場だったと思います。参加者全員に平等に発言の機会が与えられて、否定されないことが、素直な心境を吐露できるという安心感につながっていました。あすびと塾の時間だけは、学校の課題や成績のことを抜きにして、自分の心の声にじっくり向き合えました。そういった時間が頭のリフレッシュになりましたし、思考の仕方を学ぶことにもつながりました。
そして「高校生が伝えるふくしま食べる通信」は、自分にとっての挑戦の場でした。美味しいものを伝えたいという想いもありましたが、それ以上に、風評にさらされた福島のことを何も発信できない自分がもどかしく、それを変えたいと思ったのが参画したきっかけです。先輩や同級生よりスタートラインが低かったので、大変な思いはしましたが、毎回取材のたびに前回の反省を生かし、次回の取材にテーマ設定をして臨むことができたのは、自分の中でも成長につながったと思っています。
自分自身の夢、福島との向き合い方
こうふく通信の活動を経験したこともあり、何かを発信することに魅力を感じ始めています。もしかしたら、こうふく通信での楽しかった思い出や消化不良な部分がそうさせているのかもしれません。活動を通して、沢山の魅力的な人たちにお会いしてきましたが、すべてが伝えきれているわけではないですし、震災の経験そのものについても伝える必要性を感じています。それがイベントなのか、文章なのか、手段もまだわからない段階ではありますが、何かや、誰かの懸け橋になれるような存在でありたいと願っています。
そのために、大学時代をどう過ごせばいいか。
これまでの経験では、自らゼロから創り上げたり、先頭に立って取り組んできた活動はありませんでした。そんな自分に自信を持てずにいたのですが、自分自身でリーダーシップをとるようなことにも苦手意識を持たずに挑戦していかないと成長できないと思うようになってきたので、大学在学中にはそのような経験をしたいと思っています。
また、持続的に物事を続けるためには、経済的な自立が必要だと最近自分の中で思うことがあります。そう考えたら自分が守銭奴のような気持ちにもなってしまい、自問自答しながらよくわからなくなってきているのですが、つまりは損か得かという価値基準に左右されない志を再発見することが自分にとって大切ではないか、という結論に至りました。そのために必要な考え方やスキルを「大学生あすびと塾」を通して身に着けていきたいです。