”あすびと”へ向かって前進する富樫芽生さん
福島県郡山市の県立安積高校を卒業した富樫芽生さん。
「あすびと塾」そして「高校生が伝えるふくしま食べる通信」メンバーとして活躍しました。1年間の浪人生活を経て、4月から筑波大学に進学し、心理学を学びながら自身の目標に向かって前進しています。
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自分にとっての「あすびと塾」や「高校生が伝えるふくしま食べる通信」
ひとことで言うと、私にとってのあすびと塾は、未来を考える場だったように思います。高校1年生当時、私は自分の生まれ故郷の福島を全く好きになれませんでした。むしろ興味関心は世界に向けて広がっており、発展途上国の初等教育に関わりたいという夢がありました。それを先輩に話したことがきっかけになり、その夢を実現するための場にもなるからと、あすびと塾に参画しました。
そこで、同世代の皆の福島に対する想いに触れ「あれ、私、福島好きかも」と思い、共感しました。智香先輩の「大好きなふくしまが誤解されて悔しい、福島をいい意味で意識されないような世の中をつくりたい」という志が、自分の志に変わったんです。それで自分自身も編集部に参画したという流れです。学校では話せなかった自分の未来や、福島の未来を考える場だったと思います。
自分自身の夢、福島との向き合い方
今は大学に進学して福島を離れていますが、今後も少しずつでもいいから、何らかの形で一生福島には関わっていきたいと思っています。物産展やアンテナショップでモノを買うという些細なことも含めてです。大学を卒業したら福島に戻り、就職するだろうなと漠然と考えていたのですが、その考えも最近になって変化しています。悩み始めているのですが、福島へ出向したり、研修で訪れたり、その手段として福島に戻ることを前提とはせず、東京に拠点を置きつつも福島に関わり続けられる形も模索していけたらと思っています。自分が選んだ進路は、心理学類だからといって、心理学者やカウンセラーになりたいろいう目標があったわけではなく、単純に心理学について学びたいというだけに過ぎません。学びに直結した方向性は目指していませんし、現段階では就職についてもノーアイディアですが、自分のなりたい姿に近づくために、まずは成績をしっかり納めていきたいです。
そのために、大学時代をどう過ごせばいいか。
就職や、福島のと関わり方を、学生時代の4年をかけてしっかり考えていきたいです。筑波は、物理的な距離で言えば福島からも東京からも近いので、どちらの立場も理解できるように在りたいと思っています。
私は浪人生活の1年間が辛くて仕方ありませんでした。正直なところ、大学はどこに進学したとしても友達ができて、それなりに勉強もして、という感じだったかもしれませんが、自分にとって辛い1年間を乗り越えてまでここに辿り着けてよかった、浪人してよかったという実感を得られるような充実した大学生活を送りたいです。
ここにいるメンバーは大学も、専攻も、サークルも、やっていることもバラバラです。福島という共通項はありながらも、進路も個性も豊かな仲間に囲まれている事を実感しており、沢山の刺激を仲間から受けています。現在、いち購読者としてこうふく通信を応援する側になっています。創刊号から4号編集に携わった経験もありますし、様々な立場を通してこうふく通信と関わり続けることで、自分自身を成長させていけたら、とも思っています。