オンラインでのケーススタディ

  • 大学生
  • 2020.4.22 Wed
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福島県出身の大学生たちとのオンラインケーススタディ

 

4月17日(金)、福島県出身の大学生2名とオンラインケーススタディを実施しました。

2人は高校時代、事務局である我々とともに「高校生が伝えるふくしま食べる通信(*)」

の編集部メンバーとして活躍し、今年4月に大学に入学しました(都留文科大学/東京都立大学)。

 

新たな志を基に待ちに待った4月。彼女たちは「大学生になった実感がなく」悶々とした心持ちで迎えています。

こうした状況だからこそ、彼女たちの成長につながる機会を設けたいと模索し、

今回オンラインでのケーススタディ実施に至りました。

 

今回使用したケースAは、あすびと福島の代表である半谷の経験を基にグロービス経営大学院と半谷自身がシリーズ化した8ケースの内の1つ。半谷が東京電力に勤務していたころ「環境NPO オフィス町内会」を立ち上げ、1990年当時先例のなかった古紙共同回収事業を開始した経験を同ケースは取り扱っています。

 

学生たちは事前課題として、①同ケースの読み込み、②同ケースが伝えたい本質の言語化、③質問事項準備を行い、当日は準備した内容を基に自分がインタビュアーになった気持ちで、ケース主人公でもある半谷と対話しました。

 

学生たちは同ケースの本質を、それぞれ

・「世の中に存在しないものを自身でつくりあげる意思。」

・「他人の評価軸でなく、自分のやりたいと思う意思や志を基に行動すること。」

と言語化し、それらは自分たちが「高校生が伝えるふくしま食べる通信」の編集部員をやっていたころに抱いていた気持ちと同じ気がすると受け止めていました。

 

「こんな時代だからこそ、リーダーをどう捉えるか」という半谷の急な質問に対しても、有事の際に上から指示を出すのがBoss、自らが先頭に立って動くのがLeaderであると語ってくれました。更にケーススタディ後のメールでの感想として、「自分がやってやろう、という心意気がなければビジネスは生まれないと強く実感した。ケースAはLeaderこそが人を動かし社会を変える、という説得力を持つものだと感じた。」との熱い想いも送ってくれました。

 

オンラインながらも、学生たちの悶悶とした気持ちを少しでも軽減する機会を創れたこと、そして何よりも半谷の経験から学生たちが内省する時間を持ってくれたことは、私たちにとって嬉しい限りです。

 

こういう状況だからこそのオンライン。未だ手探りで始めたばかりで、課題もたくさんあります。私たちも成長すべく、学生たちの為に一歩ずつ前進します。

 

(*)「高校生が伝えるふくしま食べる通信」とは、福島の農業の風評被害を払拭するため、高校生編集部が一次生産者の想いを季刊で発信する食材付き情報誌。2015年4月に創刊。現在は20号まで発行し、全国に670名の定期購読者がいる(2,850円/号)。

 

 

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