10月23日(日)、「高校生が伝える ふくしま食べる通信」の読者イベントとして稲刈りを開催しました。
第2号で特集したブルームきゅうりの生産者、須賀川の森文男さんは、お米にも
熱意を注いでいらっしゃいます。
昨年に引き続いて、編集部員や読者の皆さまと稲刈りを体験させていただきました。
気持ちいい秋晴れとなり、当日は稲刈りに絶好のお天気!
郡山駅から南に30分ほど車を走らせると、だんだんと田んぼが見えてきます。
ゆれる金色の稲穂に、高校生編集部員たちからも「きれい」、「秋の風景だね」との声が上がりました。
この日は県内外からおよそ20名の方々が参加してくださいました。
子供たちから大人まで、大家族のような賑やかさで、森さんの田んぼへと向かいます。
到着すると、大きなコンバインがコシヒカリの稲を刈り取っている真っ最中。
コンバインの進んだあとは、きれいに株の後だけが残っています。
ちょうど刈り取ったモミが機械にいっぱいになったということで、別の車に移す様子を見ることができました。
コンバインでは稲を刈り取り、稲穂部分にあるモミだけを取り出せるのだそう。
コンバインからは、お米の粒が入ったモミが流れ出てきます。
昔は刈り取ったあと、それ束ねて吊るし乾燥させ…という作業も、
いまは機械で手早くできてしまうということを目の当たりにしました。
さて、いよいよ稲刈りの体験です。カマの使い方や稲の束ね方を教わり、一列に並んでスタート!
稲の一株は意外と太く、大人の手でも上手に力をいれないと難しいほど。
それもそのはず、この一株からはお米200粒、つまりごはん茶碗一杯分ほどのお米がとれるのです。
次々と手早く刈り取っていた森さんのようには、なかなか思うようにいきません。
手を動かして体験したからこそ、実感できた難しさでした。
初めはうまくいかなかった子供たちも、徐々にコツをつかんでいきます。
大人たちも驚きの集中力を発揮し、黙々と刈る子の姿もありました。
編集部員たちのなかには小学生のときに稲刈り経験のあるメンバーもいました。
久しぶりの手応えに、うきうきする気持ちが伝わってきます。
先日のオープンミーティングで「編集部員の経験を通して、将来は農業を学びたいと思うようになった」
と語ってくれた渡辺瑠奈さんは、参加者の中でもダントツの速さと集中力を発揮。
「先に刈り取って、あとでまとめた方が効率的だと思って」という言葉は、
手間をかけつつも生産性を意識するご両親の梨栽培(2016年秋号で特集)を思わせました。
刈り取った稲を束ねるのに手間取っていると、森さんから「この向きで、稲の左側に座って」とアドバイスが。
なるほど、確かに力も入りやすく、キツく縛れます。単純な作業にしても、プロとして積み重ねられたノウハウが
あるのだと分かりました。
刈り取ったあとは、空の下でのお昼ごはんをいただきました。
こうふく通信創刊号で特集した鈴木農園のジャンボなめこ汁に、里芋やニンジンなど具沢山の豚汁!
ほかにも古代米ともち米のごはん、お漬物、昆布や切り干し大根のおかず、焼き芋などが
テーブルいっぱいに並びました!
どれもおかわりがとまらないほど美味しく、秋の恵みを体全身で感じる1日となりました。
その後も子どもたちはコンバインに乗せていただき、大興奮。
「農家かっこいい!」と、普段見ることのない農業の魅力にふれたようです。
最後には、嬉しいお土産も。昨年の稲刈りでの集合写真が印刷されたお米をいただき、
今年の稲刈りも楽しく終了しました。
ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいた森さんやご家族の皆さま、誠にありがとうございました。