実際の事業のケースから高校生は何を学ぶか
「目的」と「手段」の考え方を徹底的に学ぶ
このスクールでは、テクニックやスキルを磨くということよりも、「志」と「手段」の考え方を徹底的に学んでいます。
「志とは、自分がやりたいこと、そしてそれが社会的な価値を生むこと」と、半谷は何度も繰り返します。手段が見通せないことへの挑戦は七転び八起きの連続ですから、壁を乗り越えるためには「自分がやりたい」という強い意志があることが必要です。「社会のため、世の中のため」という目的は素晴らしいですが、手段で挫折してしまったとき、最後は自分自身との戦いで、「自分がやりたいから」という強くシンプルな感情こそが、また起き上がるための行動力になる、という考えです。
期末テストが終わり、勉強、進路、部活、やりたいこと、やらなきゃいけないこと、沢山の不安や希望と向き合いながら、編集部は前を向いて志と向き合っています。
事業計画とは「因数分解の逆」
後半は、半谷が自ら立ち上げた「南相馬トマト菜園」の事業をケーススタディにしたワークを。
経営者として、課題に直面した時に何を優先して、どんな判断をすべきか、その真髄を自分と重ね合わせて考えました。これはさすがに高校生たちにとっては初めての経験だったようで、直感ではなく、論理的に数学や物理のように考える思考に相当なインパクトを受けたようです。
「事業計画を立てるというのは、場合分けをしたり、因数分解の逆みたいなもの。式を組み合わせて仮説を立てることそのものだ。」という半谷の言葉に対して、複雑に仮説を絡ませながら、確信を持って双方の利益になるポイントを見つけ出すことにこそ、新規事業の面白さがあると感じてくれたようです。
半谷・エダヒロ塾は、このように様々なワークによって高校生自らが新しい視点や学びを得る場です。 福島県内の高校生・高専生に広く門を開いていますので、月1回、自分自身をリセットする場としても、この場を活用してもらえたらと思います。
【お問い合わせは info@asubito.or.jp まで】